[SS107] ポスター発表 偶数

[P-26] ハクセンシオマネキの日周期と親愛なる敵効果Ⅱ

^○押川芽以, 布施歩, 相田倫歌, 一色聖也, 陶山叶 (宮崎県立宮崎北高等学校)

Keywords:スナガニ、ウェービング行動、親愛なる敵

＜概要＞
本研究は絶滅危惧種Ⅱ類ハクセンシオマネキの行動に影響を与える要因について調査を行い、以下の点が明らかとなった。①甲羅の大きさで5つのグループに分類される。またそのグループは雌雄や場所による影響はない。②年齢を重ねる度にメスはオスより死亡率が高くなる。③オスの行動に大きさは影響しない。④求愛をする個体としない個体はほぼ１：１であり、それぞれに行動の差がある。これらの結果がハクセンシオマネキの保護活動に貢献することを極めて期待する。

＜考察・展望＞
甲羅の大きさのグループは脱皮を繰り返し出来たものである。大きい個体が少ない原因は、被食や、寿命などが考えられる。小さい個体が少ない原因は実験時の足音に、敏感に反応しているためだと考える。甲羅が大きいほどメスが少なくなるのは被食や寿命に加えて産卵の負担が大きいからだと推測する。オスの求愛をする個体としない個体が存在するのは、オスの性周期の半月周期が原因である。また、広報シグナルの同調は親愛なる敵効果を形成するためだと考える。