[P-94] 珪藻群集から見る都市河川と赤潮の水環境の関連
Keywords:珪藻、都市河川、赤潮、アンケート、水再生センター
<概要>
人々の環境に対する関心は高いが,その認識は正しいとは限らない。そこで,本研究では赤潮に着目し,人々の認識を確認するためアンケートを実施した。
次に,このアンケート結果に基づき,多摩川の汚濁の程度を珪藻調査より調べた。その結果,珪藻は多摩川全域でMelosira属が最優先種であり,汚濁の程度は全域一律で「β/α―中腐水」であった。このことから,水再生センターの存在が浮かび上がった。
最後に赤潮は公害か自然災害かの議論を行った。
人々の環境に対する関心は高いが,その認識は正しいとは限らない。そこで,本研究では赤潮に着目し,人々の認識を確認するためアンケートを実施した。
次に,このアンケート結果に基づき,多摩川の汚濁の程度を珪藻調査より調べた。その結果,珪藻は多摩川全域でMelosira属が最優先種であり,汚濁の程度は全域一律で「β/α―中腐水」であった。このことから,水再生センターの存在が浮かび上がった。
最後に赤潮は公害か自然災害かの議論を行った。
<考察・展望>
アンケート調査より,生活排水と工業廃水の対策が必要と感じている人が過半数であった。一方で,本研究の珪藻調査によって水再生センターが下水の浄化に強化していることがわかり,認識のずれを確認した。これは,かつて昭和50年代に汚染がひどかった歴史を学ぶにとどまり,現在の浄化システムにしっかりと目を向けていないのではないかと考えた。本研究では,赤潮は過去の汚濁のひどかった時代に比べると,公害でなく自然災害に近いと,とらえられると考えた。
アンケート調査より,生活排水と工業廃水の対策が必要と感じている人が過半数であった。一方で,本研究の珪藻調査によって水再生センターが下水の浄化に強化していることがわかり,認識のずれを確認した。これは,かつて昭和50年代に汚染がひどかった歴史を学ぶにとどまり,現在の浄化システムにしっかりと目を向けていないのではないかと考えた。本研究では,赤潮は過去の汚濁のひどかった時代に比べると,公害でなく自然災害に近いと,とらえられると考えた。