[P-120] 微小重力を用いた水の反磁性磁化率測定
キーワード:微小重力、反磁性磁化率、質量非依存、液体の磁化率
<概要>
微小重力発生装置と永久磁石レベルの磁場とを組み合わせて、液体を容器に入れることなく、反磁性磁化率を測定できる装置を製作した.磁場中に解放された液滴は磁気力により加速度運動をする.この運動から液体の磁化率を求めた.その結果,水の磁化率は(-7.5±0.9)×10^-7 emu/gで,文献値にほぼ一致した.この方法は試料の質量測定が原理的に必要ないので,質量計測が困難な微量な液体の磁化率から液滴を同定することができる.
微小重力発生装置と永久磁石レベルの磁場とを組み合わせて、液体を容器に入れることなく、反磁性磁化率を測定できる装置を製作した.磁場中に解放された液滴は磁気力により加速度運動をする.この運動から液体の磁化率を求めた.その結果,水の磁化率は(-7.5±0.9)×10^-7 emu/gで,文献値にほぼ一致した.この方法は試料の質量測定が原理的に必要ないので,質量計測が困難な微量な液体の磁化率から液滴を同定することができる.
<考察・展望>
実験は1気圧の大気中で行っており,これを減圧大気中で観測できれば空気抵抗を減じることができるので,さらに測定精度が向上すると考えられる.水以外の液体についても今後測定を行い,文献値との比較を行いたい.超撥水板を使わない微小重力下の磁場空間に液体を解放するシステムを作らなければならない.さらに,常磁性の液体についても,運動方向が逆になるが,磁気回路に工夫をこらし,測定を行いたい.
実験は1気圧の大気中で行っており,これを減圧大気中で観測できれば空気抵抗を減じることができるので,さらに測定精度が向上すると考えられる.水以外の液体についても今後測定を行い,文献値との比較を行いたい.超撥水板を使わない微小重力下の磁場空間に液体を解放するシステムを作らなければならない.さらに,常磁性の液体についても,運動方向が逆になるが,磁気回路に工夫をこらし,測定を行いたい.