SCIENCE CASTLE2018

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関東大会 » ポスター発表②・奇数

[ES204] ポスター発表 奇数

Mon. Dec 24, 2018 1:00 PM - 1:30 PM ポスター/ブースエリア (7F 小体育館)

[P-125] 白い花びらをそのまま樹脂に保存することは可能か

丸山結香, 坂戸優賀理 (鶴見大学附属中学校・高等学校 自然科学部)

Keywords:白い花、花びら、色素、UVレジン、樹脂、乱反射

<概要>
白い花は色素を持つのか調べること、また白い花びらを樹脂に入れたときに透明化してしまうのを防ぐためにはどうしたらいいかを研究することが目的である。調べた結果、白い花の色は花弁に含まれる小さな空気胞が光を反射するためであり、よって白は花びらの色素ではなく構造によって見える色であることが分かった。樹脂で固める際、花びら自体を樹脂に漬けすぎ、空気胞による光の乱反射が妨げられてしまっていたため透明になったと仮説を立てた。このため、一度白い押し花に薄く樹脂を塗って固めた後、もう一度樹脂で固めるといったように工程を行う等、樹脂中で透明化しない方法を検討した。
<考察・展望>
結果から、白い花びらの表面構造は他の有色の花びらの表面構造と異なると考えられ、白い花びらの表面構造は、光が乱反射しやすい構造になっていると考えられる。樹脂で固めようとすると、樹脂がこの構造の間に染み込み、これが白い花びらと屈折率が近いために、乱反射が妨げられて、透明に見えるようになってしまうと考えられる。

また、花びらの白を維持する方法に至っては、工程を二回に分けることで、白い花びらの表面構造の奥まで樹脂が染み込まず、乱反射を妨げることがないため、白色を維持できると期待される。