SCIENCE CASTLE2018

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関東大会 » 口頭発表②

[ES201] 口頭発表 O-7〜O-12

Mon. Dec 24, 2018 10:00 AM - 11:30 AM 口頭発表会場 (1F 講堂)

[O-8] 潰瘍性大腸炎マウスから観察したマヌカハニーの機能性

新井倭愛 (山村学園 山村国際高等学校 生物部)

Keywords:潰瘍性大腸炎、マウス、マヌカハニー

<概要>
生物部の先行研究では、マヌカハニー(以下、MH)と補助食材をマウスに投与すれば、高価なMHと同等に腸内フローラのバランスを改善した。しかし、これは本当にMHの機能性によるものなのか。今回、治療薬開発の手法から、マウスに潰瘍性大腸炎を誘発させ腸内フローラをリセットした後、安価なMHと食物繊維による機能性(仮説)を検証した。

検証の結果、腸内フローラのバランス改善はもちろんのこと、血液成分や体重も回復に向かい、潰瘍性大腸炎により悪化した直腸側の粘膜病変部の抗炎症作用にも機能した。
<考察・展望>
抗菌活性成分の含有量が少ない安価なMHでも、水溶性食物繊維との同時摂取による優れた薬効は、MHの抗菌活性成分が悪玉菌を駆逐し、水溶性食物繊維が善玉菌(乳酸桿菌やビフィズス菌)の餌となりマウス腸内フローラのバランス改善を図ったものと考察した。また、このバランス改善により増加した善玉菌が免疫系に作用することにより、粘膜病変部の抗炎症作用に機能し、白血球数の減少や赤血球数の増加にもつながると考察した。したがって、安価なMHと水溶性食物繊維(デキストリン)の同時摂取は、確実にセルフケアに適した優れた機能性を持つと判断した。