サイエンスキャッスル2018

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関東大会 » ポスター発表②・奇数

[ES204] ポスター発表 奇数

2018年12月24日(月) 13:00 〜 13:30 ポスター/ブースエリア (7F 小体育館)

[P-127] 鶴見のセイヨウミツバチが利用する主な蜜源植物

鮎沢京佑, 小林誠弥, 門爽太, 上田龍成, 西井涼 (鶴見大学附属中学・高等学校 自然科学部)

キーワード:セイヨウミツバチ、蜂蜜、花粉、蜜源植物、ミツバチ

<概要>
本校で飼育しているセイヨウミツバチが採取してくる花蜜が学校周辺のどのような草花から持ってきたものなのかを調べるために、蜂蜜の中に含まれている花粉の種類を調べた。また、季節によって利用している植物の種類が変わるのかを調べた。鶴見周辺では、大きくまとまった蜜源が無いと思われるため、つくられる蜂蜜は複数の植物からつくられる「百花蜜」と考え、少なくとも10種類以上の植物の花粉が蜂蜜から見つかると仮説を立てた。現在研究中であるが、6月にとった蜂蜜と9月にとった蜂蜜では、異なる花粉が観察され、さらに、それぞれ10種類以上の花粉が見つかると考えられる。これより、ミツバチは行動範囲が半径1.5~2㎞と言われていることから、観察された花粉の植物はこの範囲にあると考えられ、鶴見のセイヨウミツバチは、この範囲の多様な植物を、季節で変えて少しずつ利用しながら、生きていると考えられる。
<考察・展望>
現在研究中であるが、6月にとった蜂蜜と9月にとった蜂蜜では、異なる花粉が観察され、さらに、それぞれ10種類以上の花粉が見つかると考えられる。これより、ミツバチは行動範囲が半径1.5~2㎞と言われていることから、観察された花粉の植物はこの範囲にあると考えられ、鶴見のセイヨウミツバチは、この範囲の多様な植物を、季節で変えて少しずつ利用しながら、生きていると考えられる。

今回のこの実験をより細かく、年間を通して行うことで、ミツバチが月ごとにどのような植物から花蜜をとっているかがわかる。さらに、これを毎年続けていけば、鶴見の半径1.5~2㎞の範囲内(ミツバチの活動範囲)の植物の花蜜の量の減少や増加が分かり、環境の変化を知ることができると考えられる。減少にあたっては、ミツバチの生息環境の改善を行うことも考えている。そしてミツバチの生息環境の改善が、生態系の改善につながっていくと考えている。生息環境の改善にあたって植える植物は、ミツバチの使用している植物を8割、ミツバチが使用していない植物を2割ほど新しく植え、新たにミツバチが使用する花を調べていきたいと考えている。

また、ミツバチが鶴見で集めている花蜜の植物のデータを地域に公開して、ミツバチカフェなどを行い、地域の方々と連携してミツバチへの理解や、環境改善をしていきたい。