[ES103] ポスター発表 奇数

[P-55] マウス腸内フローラから乳酸菌チョコの機能性を探る

^○小野澤奈央 (山村学園 山村国際高等学校 生物部)

Keywords:腸内フローラ、乳酸菌チョコレート、マウス

＜概要＞
生物部のマウスによる研究では、摂取する食材により腸内フローラが改善され乳酸菌が増加した。この研究から、ヨーグルトが苦手な女子でも乳酸菌チョコレートを口にすれば腸内フローラが改善されると考え（仮説）マウスにより検証を行った。

検証の結果、乳酸菌チョコレートの1商品は、腸内フローラのバランスが良好で、女子に大敵な便秘を改善するビフィズス菌はもちろんのこと、「やせ菌」と言われるバクテロイデスも多く現れ、高い機能性が確認された。

＜考察・展望＞
チョコレートは乳酸菌に対して加工時のダメージが少ないといわれ、今回、腸内フローラのバランス改善を図った「シールド乳酸菌チョコレート」は、キューブ状でもあり乳酸菌の保存に適している。したがって、これに保存された乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌が増加すれば、便秘の解消にもつながると考察した。さらに日和見菌のバクテロイデスは「やせ菌」ともよばれ、短鎖脂肪酸の産生によりダイエットにも関係するので、機能性を備えた女子におすすめの「乳酸菌チョコ」と考察した。一方、「ＬＧ21」は液体のためかシールドされていないので、乳酸菌の増加は少ないと考察した。

ヨーグルトが嫌いでも「乳酸菌チョコ」を口にすれば腸内フローラが改善され健康につながる。ヒトと同じ哺乳動物であるマウスをモデルにした腸内フローラの研究には意義があると考える。