サイエンスキャッスル2018

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[SS106] ポスター発表 奇数

2018年12月16日(日) 14:35 〜 15:15 ポスターエリア (2F 第一研修室、3F第二研修室・調理実習室)

[P-21] ウンチはごちそう~フン虫についての研究~

佐藤陽笑, 永江茅乃, 齋藤智瑛 (久留米信愛中学校・高等学校 理科研究部)

キーワード:フン虫、分解者、構造色

<概要>
私たちは、動物のフンを餌としている昆虫について調べています。奈良公園で採取されたオオセンチコガネと小型のフン虫を観察する機会があり、その生態と輝く体の色について研究しています。オオセンチコガネは同じ種でも、地域によって体色が違い、特に奈良のものは輝く青色をしています。輝く翅の色は構造色とよばれ、層状の構造が特定の色の光を反射することで、その色が出ています。久留米大学に協力していただき、電子顕微鏡で翅の観察を行い、久留米市内の茶色っぽい色のものとの比較を行いました。
<考察・展望>
オオセンチコガネについては飼育を続け、さらにその生活環を知る手がかりを得たいと思います。私たちは、キノコについても調べているので、フン虫たちの残したフンに菌糸がのびて増殖すること、容器の中で粘菌がみられたことなども興味深く、それについても調べてみたいと思っています。小型のフン虫のフン処理能力の高さについてもデータを取り、客観的に明らかにしていきたいと思います。また、体色の違いについては、電子顕微鏡観察の結果が色の違いにつながっているのか、さらに研究を進めたいと思います。