SCIENCE CASTLE2018

Presentation information

関東大会 » ポスター発表①・偶数

[ES104] ポスター発表 偶数

Sun. Dec 23, 2018 4:00 PM - 5:00 PM ポスター/ブースエリア (7F 大体育館)

[P-52] 洗口液の歯周病菌におよぼす殺菌効果

松本幸祐 (山村学園 山村国際高等学校 生物部)

Keywords:洗口液、歯周病菌

<概要>
生物部の先行研究では、有機酸やマヌカハニーには口腔常在菌に対して抗菌効果がある。しかし、日本人に多い歯周病は歯周病菌が原因である。そこで歯周病菌を専用培地で嫌気培養し、これにおよぼす殺菌効果(仮説)を市販の洗口液と手作りの洗口液より検証した。検証の結果、殺菌剤が配合された化学系の洗口液には、歯周病菌に高い殺菌効果があった。次がハーブ系の洗口液で、天然系のものには殺菌効果がなかった。一方、手作り洗口液は、化学系には劣ったもののハーブ系とほぼ同等の殺菌効果があった。
<考察・展望>
化学系による高い殺菌効果は、化学薬剤の殺菌成の塩化セチルピリジ二ウム(CPC)やグリチルリチン酸が含有され、これらの成分により高い殺菌効果が現れたと考察した。次のハーブ系も、ハーブ由来の殺菌成分である1.8シネオールやチモールなどが含有され、これらの成分により高い殺菌効果が現れたと考察した。天然系にはコメ発酵物と乳酸桿菌が含まれるが、これらは高い殺菌作用がないと考察した。一方、手作りは、クローブ(丁子)のオイゲノールやマヌカハニーのメチルグリオキサールが含有され、これらの天然由来の抗菌・殺菌成分を含有しているので殺菌効果が現れたと考察した。一方、ココナッツオイルは、今回は殺菌効果が無かった。今後も化学系に勝るとも劣らない強力な「手作り洗口液」の検証を進めたい。