サイエンスキャッスル2018

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[WS103] ポスター発表 奇数

2018年12月23日(日) 10:30 〜 11:20 ポスター/ブースエリア (体育館)

[P-95] 模型飛行機を遠くに滑空させるには

岡本鼓都里, 山中郁也 (大阪府立富田林高等学校)

キーワード:飛行機、滑空、重心位置、飛行速度、航空力学、揚力

<概要>
飛行機が滑空するとき、速度・重心・重さなどが重要であり、主翼の大きさや全長はあまり影響しないという仮説を立て、主翼の大きさや全長の異なる3種類の模型飛行機を製作して実験を行った。その結果、3機ともに重心が最適位置で最もよく飛び、速度が増すと重心位置の重要性が増し、重量が増すと速度が必要となった。したがって、仮説通り、主翼の大きさや全長はあまり影響しないことが実証できた。
<考察・展望>
模型飛行機の主翼の大きさや全長が異なっていても最適重心はあまり変わらず、今回用いた長方形型の主翼では最適重心が主翼の下に位置すると思われる。速度を上げると揚力が増して上向き姿勢になりやすく、失速しやすくなるため、最適重心位置が通常の速度の場合よりも前になり、また重心がより適正な場所になければ滑空しにくいと思われる。重量が重たくなると、最適重心位置が後方になるが、速度を上げると最適重心位置が前になるので、速度を上げればバランスをとることができると考えられる。結論として、主翼の大きさや全長の異なるいずれの模型飛行機も滑空するためには、適切な重心、速度、重量が重要である。