[P-153] 真性粘菌のアミノ酸への走行性運動について
Keywords:真性粘菌、アミノ酸、走行性、味覚、イタモジホコリ
<概要>
変形菌はアミノ酸を嗜好することは広く認識されてきたが、アミノ酸の種類は500以上と非常に多く、多様な味がある。ヒトのカラダのたんぱく質を構成する20種類のアミノ酸は、必須アミノ酸、非必須アミノ酸に大別される。また、アミノ酸は、構造的にはL体およびD体にも区別される。これらアミノ酸はうま味の正体であり、また甘味、苦み、酸味などを持つことが知られている。そこで、本研究では、イタモジホコリを用いて、いくつかのアミノ酸の味への嗜好性を確認、走行性運動を観察し、必須/非必須、D体/L体への観点から考察する。
変形菌はアミノ酸を嗜好することは広く認識されてきたが、アミノ酸の種類は500以上と非常に多く、多様な味がある。ヒトのカラダのたんぱく質を構成する20種類のアミノ酸は、必須アミノ酸、非必須アミノ酸に大別される。また、アミノ酸は、構造的にはL体およびD体にも区別される。これらアミノ酸はうま味の正体であり、また甘味、苦み、酸味などを持つことが知られている。そこで、本研究では、イタモジホコリを用いて、いくつかのアミノ酸の味への嗜好性を確認、走行性運動を観察し、必須/非必須、D体/L体への観点から考察する。
<考察・展望>
これらの真性粘菌が示すアミノ酸の味覚への嗜好パターンから、L/D体、必須/非必須アミノ酸への走行性を考察する。また、粘菌が示す多様なアミノ酸への反応には、粘菌が嗅覚を持ち、特にそれがヒトの嗅覚と似たメカニズムを持つ((上田, 2002)ことについても考察したい。
粘菌は美味しいものが好き(甘いものにアプローチし、苦いものを避ける)ということについての探索を行った。本研究ではヒトにとってのアミノ酸が必須/非必須の分類で考察したが、粘菌にとっての必須/非必須かの観点を今後の研究課題としたいと思う。また、イタモジホコリ以外の粘菌についても調べていきたい。
これらの真性粘菌が示すアミノ酸の味覚への嗜好パターンから、L/D体、必須/非必須アミノ酸への走行性を考察する。また、粘菌が示す多様なアミノ酸への反応には、粘菌が嗅覚を持ち、特にそれがヒトの嗅覚と似たメカニズムを持つ((上田, 2002)ことについても考察したい。
粘菌は美味しいものが好き(甘いものにアプローチし、苦いものを避ける)ということについての探索を行った。本研究ではヒトにとってのアミノ酸が必須/非必須の分類で考察したが、粘菌にとっての必須/非必須かの観点を今後の研究課題としたいと思う。また、イタモジホコリ以外の粘菌についても調べていきたい。