[P-96] カフェインによるオオカナダモの原形質流動への影響
Keywords:カフェイン、細胞、原形質流動速度、天候、時間帯
<概要>
カフェインが細胞の活動にどのような影響を及ぼすのか興味を持った私たちは、カフェイン溶液をオオカナダモに加えて原形質流動速度を測定した。その結果、カフェイン濃度によって原形質流動速度が変化した。また、晴天時に比べ曇天時ではカフェインの作用が不十分で、1日の時間帯によっても原形質流動速度は変化した。カフェインによるオオカナダモの原形質流動の促進には最適濃度があり、それよりも高濃度や低濃度では抑制する。また、その活性は細胞の活動周期や生理条件とも関係するため、1日の中での時間帯や天候によっても影響を受けることがわかった。
カフェインが細胞の活動にどのような影響を及ぼすのか興味を持った私たちは、カフェイン溶液をオオカナダモに加えて原形質流動速度を測定した。その結果、カフェイン濃度によって原形質流動速度が変化した。また、晴天時に比べ曇天時ではカフェインの作用が不十分で、1日の時間帯によっても原形質流動速度は変化した。カフェインによるオオカナダモの原形質流動の促進には最適濃度があり、それよりも高濃度や低濃度では抑制する。また、その活性は細胞の活動周期や生理条件とも関係するため、1日の中での時間帯や天候によっても影響を受けることがわかった。
<考察・展望>
天候による影響では、晴天時のカフェイン1倍(基準)条件で最も速度が大きく、原形質流動速度を促進させる最適濃度を示した。2000㎎/100ml条件、20㎎/100ml条件、2㎎/100ml条件では速度が減少して純水での対照条件の速度に近づいた。また、カフェインが低濃度の場合は、細胞によって促進効果が安定しなかった。原形質流動速度の不安定さが目立った。曇天時の純水での対照条件の原形質流動速度は、晴天時とほとんど同じであったため、光合成速度の影響はない。また、カフェインによる原形質流動速度の増加はわずかに見られ、カフェイン200㎎/100ml (基準)条件で最も速くなったものの、晴天時のように顕著な促進効果はなかった。朝の原形質流動速度が最も大きく、昼が最も小さかった。1日のどの時間帯でも、カフェイン200㎎/100ml(基準)条件が原形質流動速度の促進に対照と比較してのカフェイン最適濃度での最適濃度を示した。
天候による影響では、晴天時のカフェイン1倍(基準)条件で最も速度が大きく、原形質流動速度を促進させる最適濃度を示した。2000㎎/100ml条件、20㎎/100ml条件、2㎎/100ml条件では速度が減少して純水での対照条件の速度に近づいた。また、カフェインが低濃度の場合は、細胞によって促進効果が安定しなかった。原形質流動速度の不安定さが目立った。曇天時の純水での対照条件の原形質流動速度は、晴天時とほとんど同じであったため、光合成速度の影響はない。また、カフェインによる原形質流動速度の増加はわずかに見られ、カフェイン200㎎/100ml (基準)条件で最も速くなったものの、晴天時のように顕著な促進効果はなかった。朝の原形質流動速度が最も大きく、昼が最も小さかった。1日のどの時間帯でも、カフェイン200㎎/100ml(基準)条件が原形質流動速度の促進に対照と比較してのカフェイン最適濃度での最適濃度を示した。