[P-14] イシクラゲによる汚染水中のCs⁺の除去を目指して
キーワード:藍藻類、放射性セシウム
<概要>
福島原発事故がきっかけで始まった水質調査をしていた際に、イシクラゲ(Nostoc commune)を発見し、論文にCsを吸収するという記述があったので、福島に貢献したいと思い研究を開始した。本研究では、CsClaq(0.01mol/L)にイシクラゲを入れ、経過日数ごとに電気伝導度を測定する浸水実験を行った。また、顕微鏡観察による細胞状態、CsClaq中のCs⁺の減少量を求めた。将来、イシクラゲを利用して、汚染水中の放射性セシウムの除去を目指し、活動している。
福島原発事故がきっかけで始まった水質調査をしていた際に、イシクラゲ(Nostoc commune)を発見し、論文にCsを吸収するという記述があったので、福島に貢献したいと思い研究を開始した。本研究では、CsClaq(0.01mol/L)にイシクラゲを入れ、経過日数ごとに電気伝導度を測定する浸水実験を行った。また、顕微鏡観察による細胞状態、CsClaq中のCs⁺の減少量を求めた。将来、イシクラゲを利用して、汚染水中の放射性セシウムの除去を目指し、活動している。
<考察・展望>
4日目以降に電気伝導度の値が大幅に上昇したことから、イシクラゲの細胞が切れている部分からCs⁺や他のイオンが排出された可能性が考えられる。そのため、3日目にイシクラゲをCsClaqから取り出す方法を検討している。東京電力の資料によると、汚染水タンク処理前のCs濃度は、134Csが9.1×106 Bq/L、137Csが9.4×107 Bq/Lと非常に薄い濃度だということがわかったので、低濃度での実験も行いたいと考えている。
4日目以降に電気伝導度の値が大幅に上昇したことから、イシクラゲの細胞が切れている部分からCs⁺や他のイオンが排出された可能性が考えられる。そのため、3日目にイシクラゲをCsClaqから取り出す方法を検討している。東京電力の資料によると、汚染水タンク処理前のCs濃度は、134Csが9.1×106 Bq/L、137Csが9.4×107 Bq/Lと非常に薄い濃度だということがわかったので、低濃度での実験も行いたいと考えている。