SCIENCE CASTLE2018

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関東大会 » ポスター発表①・奇数

[ES103] ポスター発表 奇数

Sun. Dec 23, 2018 3:00 PM - 4:00 PM ポスター/ブースエリア (7F 大体育館)

[P-17] 一度使ったカイロが大活躍!?届け!安全な水道水!!

岡崎広夢 (横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校)

Keywords:使い捨てカイロ、リン酸態リン、活性炭、富栄養化

<概要>
家庭や工場から出る廃水に含まれるリン酸態リンにより富栄養化と呼ばれる植物プランクトンのアオコの大量発生が起こり、水道水の安全性が失われている。ブラジルでは50人以上が死亡した事例がある。リン酸態リンを楽に、安価に、環境に優しく除去する方法を考え、使い終わったカイロで試みた。カイロを川に浸すとリン酸態リンは十分の一以下まで、CODは二分の一減少した。カイロにはリン酸イオンと反応し沈殿除去する鉄イオンが含まれているためこのような結末になったと考えられる。今は使い捨てカイロを使用し、ろ過材を作ることに挑んでいる。
<考察・展望>
CODつまり有機物はカイロに含まれている活性炭が吸着除去したと考えられる。リン酸態リンは使い終わったカイロである水酸化第二鉄が電離し、鉄イオンになり、リン酸イオンと反応し、リン酸第二鉄になったと考えられる。実験で浸したカイロは一部が茶色に変色していたので、リン酸第二鉄である。本実験に使用したカイロに入っている活性炭の種類は粉末活性炭でpHが5.8であるため酸性に近づいたと考えられる。現状では生き物に影響を与えるpHではない。今は使い捨てカイロと粘土を使って、ろ過材を作ることに挑んでいる。