[P-104] 音波を用いたウミホタルの発光条件に関する研究
Keywords:ウミホタル、音波
<概要>
私たちは地元の海に生息しているウミホタルの神秘的な発光を利用して、地域を活性化させたいと考えて、本研究を始めた。ウミホタルを発光させるには、電流や温度などの刺激を与えれば良いことは知られているが、いずれもウミホタルへの負担が大きいため、ウミホタルにとって負担の少ないであろう可聴域に近い音波による刺激によって光らせることができると仮説を立てた。現在は約40kHzの超音波による刺激での発光は確認できているものの、可聴域の音波では発光が確認できていない。
私たちは地元の海に生息しているウミホタルの神秘的な発光を利用して、地域を活性化させたいと考えて、本研究を始めた。ウミホタルを発光させるには、電流や温度などの刺激を与えれば良いことは知られているが、いずれもウミホタルへの負担が大きいため、ウミホタルにとって負担の少ないであろう可聴域に近い音波による刺激によって光らせることができると仮説を立てた。現在は約40kHzの超音波による刺激での発光は確認できているものの、可聴域の音波では発光が確認できていない。
<考察・展望>
ウミホタルが可聴域の音波によって発光しない原因は次のように考えられる。①水中での音波の減衰、②ウミホタルの個体の大きさに対して音波の波長が長すぎるという2点である。①を確認するために、音圧を増やしたり、水の量を減らしてみたりしたが、発光は全く確認できなかった。②に対しては、ウミホタルの大きさは大きくとも2~3mmであるのに対し、最も振動数の高い20kHzの音波でも波長は約1.7cmであり、確かにウミホタルの大きさに対しては大きすぎるため、ウミホタルが刺激として認識できない可能性がある。
ウミホタルが可聴域の音波によって発光しない原因は次のように考えられる。①水中での音波の減衰、②ウミホタルの個体の大きさに対して音波の波長が長すぎるという2点である。①を確認するために、音圧を増やしたり、水の量を減らしてみたりしたが、発光は全く確認できなかった。②に対しては、ウミホタルの大きさは大きくとも2~3mmであるのに対し、最も振動数の高い20kHzの音波でも波長は約1.7cmであり、確かにウミホタルの大きさに対しては大きすぎるため、ウミホタルが刺激として認識できない可能性がある。