サイエンスキャッスル2018

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[NS108] ポスター発表 奇数

2018年12月16日(日) 14:30 〜 15:00 ポスター発表会場2 (2F レセプションホールⅠ・Ⅱ)

[P-17] シャジクモによるSrの析出条件のスケールアップ化

加納清矢 (福島成蹊高等学校 自然科学部)

キーワード:シャジクモ、放射性ストロンチウム

<概要>
本研究では、福島県の放射線物質問題を解決するために、放出された放射性ストロンチウムをシャジクモで用いて除去することを目的とし、研究を続けている。シャジクモ表面のSr2+の析出量を増やすことを目標とし、K2HPO4 0.001%を含むSrCl2 0.01mol/L溶液と、ハイポネックス0.001%を含むSrCl2溶液を、マヨネーズ瓶に200mL加え、先端から7 cmに切断したシャジクモを10本投入し、5日間静止実験を行った。この結果から、シャジクモ表面に白い物質が析出された。
<考察・展望>
今回の実験では前回の実験と比較し、SrCl2水溶液が前回よりも10分の1の濃度であるが、減少量が変わらなかった。析出した白い物質が先行研究同様、炭酸ストロンチウムであれば、炭酸ストロンチウムの溶解度積より、同じ現象がシャジクモ表面で起きていると考えられる。ハイポネックスを加えた溶液では減少量が少ないのは、測定したpHが高かったことが原因と思われる。