SCIENCE CASTLE2018

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関東大会 » ポスター発表②・奇数

[ES202] ポスター発表 奇数

Mon. Dec 24, 2018 1:00 PM - 1:30 PM ポスター/ブースエリア (7F 大体育館)

[P-99] 「魚はどのように学習するのか」

大山康仁郎, 豊浦達貴 (聖光学院中学校高等学校 高校2年 大山・豊浦チーム 「ゴンズイ玉」)

Keywords:魚、ゼブラフィッシュ、学習、記憶、迷路

<概要>
”賢い”と言われる生物はどのようなものがいるだろうか。ヒト、チンパンジー、イヌ、オウム、カラス、…というような生物が有名だろう。これらは哺乳類、鳥類といったいわゆる”高等”な生物たちだ。では、魚類ではどうだろうか。疑似餌や、ただの針にもかかってしまうような”彼ら”でも、”賢い”生物たちと同じように考え、学び、動いているのだろうか。魚類が”学習能力”を有しているかということを、”記憶”と”学習”の違いに注目しながら、その”忘却”にも視野を広げ、調べていく。
<考察・展望>
おそらく彼らは視覚を用いてルートを判断しており、生活環境を考えると、緑色(水草の色)や揺れ動くものを見てパターンをつかむことができるのではないだろうか。また、視覚を奪われたとしても触覚が残っており、水の揺れを感じ取ることができれば、ある程度ルートの判断ができるだろう。しかし、その学習能力は生活環境の良し悪しが関わっており、順調に(苦労をせずに)育っていく環境下にあるものはその学習能力が低下し、極限状態に近いものは学習能力があがるのではないだろうか。これは、”学習”することが”生存”することにつながるのではないかと考えたからである。記憶の忘却についてはどうだろうか。こちらは、ある程度育ちやすい環境にあるもののほうがより長く記憶していられるのではないだろうか。これは、記憶には十分な栄養が必要なのではと考えたからである。

最終的には、魚は高度な学習能力をもつのか、人間の役に立てられるか(例えば、カメラを搭載し水中災害現場に向かう等)、そしてその”学習”をさせるのに最も適した環境はどのようなものなのか、といったことを突き止めていきたい。