[ES103] ポスター発表 奇数

[P-31] タコの吸盤の構造の再現に関する研究

^○藤井愛子 (岡山県立玉野高等学校)

キーワード：タコ、フラクタル、吸盤、3Dプリンタ

＜概要＞
私がタコの吸盤の構造の再現について研究するきっかけは、ものの仕組みについて考え、試し、新たな発見をする喜びを味わいたいからとバイオミメティクスに触れてみたいことである。フラクタル構造とも考えられるタコの吸盤を模倣すれば、新たな強力な吸盤を作ることができるのではないかという仮説たて、電子顕微鏡でタコの吸盤を観察したり、3Dプリンタでタコの吸盤の構造を再現してみたりしている。

＜考察・展望＞
タコの吸盤のように、吸盤の中に小さい吸盤があるからこそ、強力な吸盤となる。また、生のタコは吸い付く力が強い一方で、熱を通したタコの吸盤は、たとえ同じ構造が残っていても、吸い付く力は無い。これは柔らかさの違いによるものであり、タコの吸盤の構造と、同様の柔らかさを持つ物質を利用することで、強力な吸盤を作ることができると考える。