SCIENCE CASTLE2018

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九州大会 » 口頭発表

[SS104] 口頭発表 O-6〜O-12

Sun. Dec 16, 2018 11:45 AM - 1:15 PM 口頭発表会場 (2F ホール)

[O-12] 昆虫はいつどのように体温を調節しているか

佐藤さくら, 後藤健人, 武田愛梨, 小城乃野華, 上野恭旺, 荒川拓美, 永本遥菜, 東田愛美, 坂本実優 (熊本県立東稜高等学校 生物部昆虫班)

Keywords:昆虫、変温動物、内温性、外温性、昼行性、夜行性

<概要>
変温動物である昆虫にも、自ら発熱したり太陽光を利用して自ら体温を調節する種類がいる。今回、どの種類が、いつどのように体温を調節しているか調べた。太陽光利用の体温上昇はチョウ・トンボ類で顕著だった。チョウ・トンボ類の中にも、静止状態で自ら発熱し体温上昇する種類を確認した。幅広い分類群に、自ら発熱する内温性の種類がいることがわかった。体温調節は飛翔前に行われたが、昆虫の飛翔はしっかりした準備を必要とする行動であるようだ。
<考察・展望>
太陽光利用の体温上昇はチョウ・トンボ類で顕著だった。翅が広く太陽光を吸収しやすいことが有利に働いているのだろう。チョウ・トンボ類の中に、静止状態で自ら発熱し体温上昇する種類を確認した。太陽光を利用した外温性の調節も、自ら発熱する内温性の調節も、いずれも、飛翔前に行われた。昆虫の飛翔はしっかりした準備を必要とする行動であるようだ。内温性の昆虫は外温性の昆虫より様々な環境で飛翔できるようだ。