SCIENCE CASTLE2018

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東北大会 » 口頭発表

[NS104] 口頭発表 O-1〜O-6

Sun. Dec 16, 2018 10:35 AM - 12:05 PM 口頭発表会場 (1F コンベンションホールB)

[O-3] 生産性から機能性へ
甘味資源の三次機能を健康にツナグ

佐藤友哉 (秋田県立増田高等学校)

Keywords:糖化、微生物由来酵素、アントシアニン、機能性食品、甘味料

<概要>
私たち、「糯米研究班」は、糯米によるビジネスチャンスを目指し、4年前からJA版GAPを導入した「きぬのはだ」の栽培を開始、付加価値をつけ、杵つき餅や米菓子を販売した。新たな需要を模索していたところ、糯米のデンプンを麦芽のαアミラーゼ酵素により糖化液ができることを科目作物で学習、この糖化液を利用した加工品を地元の加工業者と共同で開発し、販売を実施した。糖化液は、加熱により糖度が上昇、70Brixでは蜂蜜状に、80Brixでは飴になり加工品の幅が広がります。糖化液の1次機能では、栄養性を、2次機能で嗜好性を実現できた。私たちは、2年前から糖化液のこれらの特性に注目し、更なる利用拡大に向け活動を開始したが、計画を進める中である課題が浮上。本年度は機能性を表現できる糯米と酵素で3次機能の構築に向けた研究を始めた。
<考察・展望>
【研究活動】

3つの試験区から糠層が多いほど初期の糖度は低いものの味や色、粘性がよく、糠の有効性を確信した。。難消化性を糠層から実現できることがわかり、機能性の高い糖化液ができた。

【開発活動】

米が機能性を持った形で今後あらゆる形になれば原材料を生産する圃場が「田園から薬園」となることも夢ではないと思う。これにより明日の地域医療にツナグ道標となるよう継続研究していきたい。農業と環境と医療が結び付いたつながりこそこれからの時代に必要であると考える。