SCIENCE CASTLE2018

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東北大会 » ポスター発表・奇数

[NS108] ポスター発表 奇数

Sun. Dec 16, 2018 2:30 PM - 3:00 PM ポスター発表会場2 (2F レセプションホールⅠ・Ⅱ)

[P-19] 南三陸の自然の再生力と世界に誇る生物多様性

渡辺洸人, 佐藤利輝 (宮城県志津川高等学校 自然科学部)

Keywords:干潟

<概要>
砂浜だった松原干潟は,チリ地震津波後に防潮堤と公園が作られたが,震災の津波で防潮堤が壊され再び干潟に戻った。昨年,この場所で震災以降初めて調査が行われ,希少な生物が多く見つかり,多様性豊かで貴重な自然環境であることが確認された。今年は干潟を含めた八幡川下流域の生物調査を行い,震災後の干潟と川の生態系の変化を把握することにした。南三陸町の自然環境の重要性を多くの人に伝え,地域の環境保全につなげたい。
<考察・展望>
干潟の生物分布は加入と移出のバランスによって変わるため,ライフサイクルやえさ,捕食者の増減,水温や海流などに影響を受ける。そのため毎年生物の分布に変化が見られるのでモニタリング調査が必要である。冷たくてきれいな上流で見られるヤマメ,ウツセミカジカが下流でみられたことから,八幡川の生物相は源流から河口までの距離が近く様々な環境がコンパクトにつまっているという南三陸町独特の環境を反映しているといえる。