[P-45] 不思議生物フナムシ
キーワード:フナムシ、系統解析、生物分類
<概要>
フナムシとキタフナムシを、分子系統解析を使用せずに容易に見分けることができる方法の確立を目指した。そこで採取場所と生息数の関係を調べると、海側と岩側での生息数が大きく異なった上、体表の斑点の有無との関係にも違いがあることがわかった。このことから斑点の有無には湿度の影響があるのではないかと考えられ、季節で生息場所が変わる可能性が示唆された。
フナムシとキタフナムシを、分子系統解析を使用せずに容易に見分けることができる方法の確立を目指した。そこで採取場所と生息数の関係を調べると、海側と岩側での生息数が大きく異なった上、体表の斑点の有無との関係にも違いがあることがわかった。このことから斑点の有無には湿度の影響があるのではないかと考えられ、季節で生息場所が変わる可能性が示唆された。
<考察・展望>
6月の時点では、海側にフナムシが多く生息し岩場にキタフナムシが多く生息する可能性が示唆された。つまりキタフナムシはフナムシと比べて乾燥に強いということで、同じ地点にフナムシとキタフナムシが生息する中で、湿度によって住み分けをしているということになる。
また、キタフナムシは斑点を持つものが多く、フナムシはどれも斑点を持たなかった。さらにキタフナムシは乾燥に適応できる可能性があることから、乾燥した個体にだけ斑点が見られるのではないかと考えた。しかし、分子系統解析の結果、斑点の有無はキタフナムシとフナムシの違いには関係ないことが分かった。今後、第二腹肢の形を観察し違いがないかを調べ、解析結果と照らし合わせていきたい。
6月の時点では、海側にフナムシが多く生息し岩場にキタフナムシが多く生息する可能性が示唆された。つまりキタフナムシはフナムシと比べて乾燥に強いということで、同じ地点にフナムシとキタフナムシが生息する中で、湿度によって住み分けをしているということになる。
また、キタフナムシは斑点を持つものが多く、フナムシはどれも斑点を持たなかった。さらにキタフナムシは乾燥に適応できる可能性があることから、乾燥した個体にだけ斑点が見られるのではないかと考えた。しかし、分子系統解析の結果、斑点の有無はキタフナムシとフナムシの違いには関係ないことが分かった。今後、第二腹肢の形を観察し違いがないかを調べ、解析結果と照らし合わせていきたい。