SCIENCE CASTLE2018

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東北大会 » 口頭発表

[NS105] 口頭発表 O-7〜O-12

Sun. Dec 16, 2018 12:50 PM - 2:20 PM 口頭発表会場 (1F コンベンションホールB)

[O-9] 馬見ヶ崎川におけるサケの遡上~3年間の調査から~

杉本隼, 石川湧久, 福田晟丞, 半田賢杜, 髙橋優介, 飯野一稀, 鈴木ユウナ, 丹優理, 結城樹, 高品晃, 渡邊健太, 鈴木智大, 佐藤翔音 (日本大学山形高等学校 生物部)

Keywords:サケ、遡上

<概要>
馬見ヶ崎川は山形市を流れる河川であり、秋には芋煮会で賑わうなど山形市民憩いの場である。この川でサケの死骸が見つかったことをきっかけに、2016年から遡上や産卵・繁殖の実態を調査。

調査の結果、一昨年は31個体、昨年は57個体の遡上をそれぞれ確認した他、卵や稚魚も確認できたものの、遡上が確認できたのはいずれの年もある堰堤の手前までであった。

今年度は更に、近隣の方々による稚魚放流の有無の他、遡上時の降水量や水温、気温などについても調査を行った。
<考察・展望>
①馬見ヶ崎川に遡上してくる個体は、天然遡上の個体、村山高瀬川で放流された個体、過去に馬見ヶ崎川で放流された個体の子孫のいずれかである。

②途中の酸性河川を遡上する際には、酸性度の低い左岸側を通るのではないか。

③複数ある堰堤が遡上の障害になっている。増水すれば越えられるものもあるが、特に今年は遡上時期に水量が少なく、殆どの個体は馬見ヶ崎川手前の河川の堰堤を越えられなかった。

④産卵時期は10月後半が多い。また、産卵時の水温は13.0℃であり、産卵時期を予測する上での目安になるのではないか。