プラスチック成形加工学会第33回年次大会

特別セッション

次の5セッションを開催します。
 
特別セッションI
射出成形技術の深化から発展へ
新川真人(岐阜大)、金藤芳典(三菱電機)、大石武司(ヤマハ発動機)
 プラスチック成形加工法の一つである射出成形は、自動車や、電気・電子機器、医療等の幅広い分野で適用されています。多岐にわたり使用されているプラスチック成形品への要求は年々高まっており、射出成形技術の高度化や高機能化、高付加価値化が必要となっています。成形技術はものづくりの手段であり、またその大前提は安定した品質と供給です。その実現のために、様々な技術の開発やAI、IoT の活用が必要となりますが、得られた結果の妥当性は技術者が判断するしかなく、そのためには基本的な原理原則の追及が不可欠です。本セッションは、射出成形成形現象の深化に着目した成形現象解明に基づき成形技術や金型、材料、解析等の各技術との組み合わせによる発展について議論していただく場として企画しました。射出成形技術の深化と発展に向けた有意義な議論となるように、多数のご講演のお申し込みをお待ちしております。

 

特別セッションⅡ
複合材料の可能性を拓く成形加工
木原伸一(広島大)、仙波健(京都市産技研)、阿多誠 介(産総研)、青木憲治(静岡大)、岩井俊憲(DJK)、 木村公一(日本製鋼所)、笹井裕也(芝浦機械)
時代が求める革新的な機能や品質をプラスチックやゴ ム・エラストマー材料に与えるため、ナノ・マイクロ化 された有機化合物や無機化合物の複合化が多数検討され ています。その中で、特に繊維状のナノ材料は長距離相 互作用が顕在化しやすく、形成されるモルフォロジーは 成形加工の影響を強くうけるため、高度な成形加工技術 が求められています。次世代を見据えた製品開発には、 ナノ・マイクロ材料の優れた特性を活かし、材料の特徴 に応じたプロセッシングを調整し、材料界面領域を介し て複合化されるマルチスケール構造を部材に作り込む高 い技術は欠かせません。そのため、昨年の成形加工シン ポジアの特別セッション「時代が求める高性能複合材料」に引き続き、プロセスインフォマティックス(PI)を指向した成形加工技術の構築に向けた取り組みを含め、ナ ノ・マイクロ構造化を指向した複合材料開発に関する講演を広く募集し、時代が求める複合材料の成形加工につ いて多面的に議論する場を提供したいと考えております. 多数のご講演のお申し込みをお待ちしております。


 

特別セッションIII
次世代を担う押出成形及び混練の技術と学理
瀧健太郎(金沢大)、名嘉山祥也(九州大)、松本紘宜 (神奈川大)
プラスチック成形加工産業における押出成形は、川上から川下までさまざまな産業分野において広く使われている成形加工法であり、その技術のすそ野は広く多彩です。本特別セッションでは、単軸、二軸、多軸の押出機やバッチ混練機、押出機入口からダイ出口までの流動、混練、コンパウンディング、フィルム、シート、膜、不織布などの成形加工技術の開発や現象解明に関する研究について広く募集します。また、従来のプラスチックやゴム・エラストマーに加えて食品や医薬品、バイオマスなどへの押出成形の適用事例についても対象です。特に、プラスチック成形加工の次世代を担う押出成形の技術と学理について注目し、センシング技術やシミュレーション技術の高度化、機械学習などによるビッグデータを活用した異常診断、プロセスモニタリングなども対象にしています.多数のご講演のお申し込みをお待ちしております。

 

特別セッションIV
医療機器を指向した高分子材料の最前線
中澤靖元(東京農工大)、内田哲也(岡山大)
 医療機器や人工臓器、再生医療製品開発においては、 血液や組織に対する適合性、目的器官に適した物性、成 形加工性等の高い機能を有する高分子材料が必要不可欠です。そこで本セッションでは、医療機器を指向した新 規材料の開発やその特性に関する講演を広く募集し、最 新の技術動向を議論する場にしたいと思います。 生体親和性プラスチック(ポリ乳酸、ポリグリコール 酸、ポリカプロラクトン等)や生物由来材料、およびそれらの誘導体や複合化材料、機能性ポリマーによる人工臓器や医療用デバイス、医療デバイスに最適化された材料の表面改質法や成形加工技術、またそれら材料の構造・物性解析など、医療機器・人工臓器およびその関連 分野の基礎研究から応用研究までを幅広く取り扱います. 多数のご講演のお申し込みをお待ちしております。

 

特別セッションV
光学材料・フィルム・機能部材
栗原一真(産総研)、伊藤浩志(山形大)
自動車産業・エレクトロニクス産業・建材産業など、 さまざまな所で光学部材が用いられています。近年では、 資源循環に貢献できるバイオ光学材料・機械熱特性や光 学特性を高めた光学材料など開発されています。また、 フィルム・成形加工技術の発展によりさまざまな光学部 材が開発され、その光学機能部材の適用先は広がりを見 せています。本セッションでは、光学機能部材に関わる 光学材料・成形加工技術・フィルム製造の最先端研究に ついて議論する場を提供します.多数のご講演のお申し 込みをお待ちしております。