プラスチック成形加工学会第34回年次大会

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[16] Tatsuta Bouseki Co.,Ltd.

Tatsuta Bouseki Co.,Ltd.

 
◆会社紹介
 
 龍田紡績は120年培った紡績技術で炭素繊維リサイクル分野のリーディングカンパニーを目指します。
従来、炭素繊維複合材のリサイクルは裁断した微細原料レベルでした。当社は約50mmの短繊維を紡績技術にて連続糸とし、再度クロス状の基材とする技術を実用化しました。
本年度中の量産ラインの立上げを予定しております。

 
◆龍田紡績の技術
炭素繊維複合材は、「強く・軽く・さびない」という特性から、近年、航空機・自動車・風力発電等の先端分野で使用量が飛躍的(2040年には2016年比3倍以上)に増加しています。しかし、鉄鋼・アルミ等の金属材料では、回収した製品を熱溶解させて再度製品化するリサイクルシステムが確立されていることに比べ、リサイクルシステムが未整備であり、大部分の廃品は埋立処理されています。炭素繊維は原料を1500℃以上の高温で炭化させる工程上、製造時に膨大なエネルギーを消費するため、今後も炭素繊維を使い続けるためには、リサイクル技術の開発及び実用化は不可欠です。
現在、一般的に使用可能な炭素繊維リサイクル手法としては、複合材から取り出したワタ状の繊維を裁断したチョップド及び纏めた不織布が代表的です。前者では数mm単位での繊維を樹脂に配合、後者では数10mm単位の繊維を使用するが配向具合が均一でないため、専用の製造装置が必要、十分な強度が発揮されない、という課題がありました。効率的な廃品からの炭素繊維回収実施のため、数10mm程度の細分化は避けられませんが、リサイクル材料を広く市場に流通させるには、原糸での製品と同様な基材(クロス・プリプレグ)に加工可能な技術が求められます。
当社の紡績技術を適用したリサイクル炭素繊維紡績糸では、ワタ状の約50mm短繊維を使用し、繊維各々を配向させ、撚り合わせ引き絞る方式によって、均一な配向具合を持った連続糸の製造が可能と為ります。現在、炭素繊維と熱可塑性樹脂(主にPA6、他材質も可能)の組合せた混合紡績を主軸とし、炭素繊維100%でも生産可能です。紡績糸では、直径が数mm程度の糸内部で炭素繊維と樹脂が一定比率で混合されているため、織物でクロス状に加工した後にヒートプレス加工する事で、ボイドレスな複合材を容易に製造可能です。また、炭素繊維100%の紡績糸を用いる場合、射出成型機等へのシームレスな供給が可能であり、後工程での熱硬化性樹脂による複合材製造にも適用可能です。

パンフレットは以下のリンクより参照下さい。
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