第32回四国作業療法学会

学会長挨拶

 第32回 四国作業療法学会開催にあたって


 


第32回 四国作業療法学会

 学会長 吉野 哲一

 医療法人燈来会 大久保病院

 


 皆様におかれましては益々ご清祥のこととお喜び申し上げます。
 平素より、四国作業療法士会連絡協議会の活動に対しまして格別のご支援、ご協力を賜り、心よりお礼申し上げます。
 さて、昨年の第31回四国作業療法学会に続き、本年は徳島県での開催としていましたが、コロナウイルス感染拡大の懸念があり、医療従事者である作業療法士が多く集まりクラスターを起こすわけにはいきません。参加者の安全性を考慮し、本年もWEBでの開催となりました。
テーマは「作業療法未来会議~いまを語り合い作業療法を創造しよう~」としています。
コロナ禍において私たちの生活が一変し、多くの制限がもたらされました。しかし、新たにデジタルツールの活用など発展した部分も多くあります。
社会の大きな変革の中で従来の作業療法にもうひと工夫することが必要かもしれません。また、地域包括ケアシステムの構築にも伴い、地域における活躍の場も増え、作業療法士としての専門性だけでなく、幅広い視野で対象者をみることや多職種と連携することが求められています。これらは大きな追い風となり日本の作業療法発展の出発点だと考えます。
 本学会では、これからの作業療法実践において、私たちはどんな知識や技術が必要か?を考え、時代に適応することで現状から一歩前に進むことや、作業療法士としてのアイデンティティを保ちながらも発展できるような学びの場になることを期待し、講師の先生方には、皆様の日頃の作業療法実践を一歩進めるヒントをもらえるような話をお願いしております。

 本学会開催に際し、ご理解、ご支援を賜りましたことにこの場をお借りして心より感謝申し上げます。作業療法の更なる発展とそこに携わる多くの方々のご健康とご活躍を願いまして学会長挨拶とさせていただきます。