第33回四国作業療法学会

学会長挨拶

 第33回 四国作業療法学会開催にあたって


 

第33回 四国作業療法学会

学会長 小松 博彦

医療法人財団以和貴会 いわき病院


 皆様におかれましては益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
平素より、四国作業療法士会連絡協議会の活動に対しまして格別のご支援、ご協力を賜り、心よりお礼申し上げます。
さて、第33回四国作業療法学会は香川県が担当し、Webを使わず、皆さまに会場まで足を運んでいただく対面式の学会としました。
2024年6月8日(土)、9日(日)に開催いたします。気候的にも落ち着いた時期での開催で皆様に安心して参加していただけると考えております。
 今回の学会のテーマは「出会力」です。この数年、人びとから直接「出会う」ことが阻まれてきました。Webを通して出会うことを否定するものではありません。ただ、直接の「出会い」の中には、移動を含めたさまざまな身体の作業と、気持ちの昂りや不安などさまざまな精神の作業が含まれています。そして、天候や温度、雰囲気など、感覚を通した実感が伴います。出会いを阻まれるということは、これらの作業や実感を通した活動と参加が阻まれることになります。リハビリテーションの一翼を担う作業療法士として、人びとの「出会い」を支えることが必要だとの思いから本学会のテーマを「出会力」としました。
ひとりの作業療法士の出会いを四国の作業療法士が共有することで、新たな出会いに活かされる学会を目指しています。出会いを支えるための身体と精神の機能や、出会いに至るまでの活動と参加、そしてその効果を含め、さまざまな分野の講師をお招きし、講演、シンポジウム、セミナーを企画しております。私たち自身も四国の仲間と出会うことが力になるのか確かめます。出会いは力になるのか?それを確かめる学会を香川の地で開催したいと思います。久しぶりに四国の仲間と出会い、日々の臨床での相談や最近の動向など香川の美味しい料理とともに語り明かしてみることでまた新しい出会力になると思います。3年分の出会力をこれからの新しい時代に繋いでいけるよう有意義な学会にしたいと考えております。
 本学会開催に際し、この趣旨に沿うよう準備を整えて参りますので、皆様のご支援、ご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。作業療法の更なる発展とそこに携わる多くの方々のご健康とご活躍を願いまして学会長挨拶とさせていただきます。