第7回血液疾患免疫療法研究会学術集会

会長挨拶

第7回血液疾患免疫療法研究会学術集会(SIHDS 2015 in TOKYO)の開催にあたって

 この度、第7回血液疾患免疫療法研究会学術集会の会長を拝命し、平成27年9月26日(土)に東京大学伊藤国際学術研究センター内の伊藤謝恩ホールにて開催することとなりました。本郷通りに面した東大赤門の隣に洒落た建物がありますが、その地下にある楕円形の講堂です。

 本学術集会では会員や関連分野の医療従事者等の皆様の研究発表及び学術交流を通じて、血液疾患の免疫学的研究並びに免疫療法の発展に少しでも役立つ機会となるよう、鋭意準備を進めてきました。

 ここ数年、がんに対する免疫療法の発展には目を見張るものがあります。特に、造血器腫瘍では免疫療法の効果が出やすいと考えられます。そこで、今回の学術集会のメイン・テーマを「免疫療法、がん治療の表舞台へ!」と致しました。会長シンポジウムではこのテーマを取り上げ、基礎・臨床の両面から注目すべき成果を出しておられる先生方に御発表いただき、活発な議論を展開できればと思います。前回の第6回学術集会でも同様のシンポジウムが企画されましたが、今回は研究がさらに一段と進んでいることを期待したいと思います。

 また、公募演題では、御陰様で例年よりも多い40演題が集まりました。やはり免疫療法に対する関心が益々高まっていることの現れだと思われます。今回は、4演題をプレナリーセッション、20演題を一般口演(セッションI〜V)、16演題をポスターセッションで御発表いただくことにしました。この中から3演題程度を選び、優秀演題賞を贈呈したいと考えています。

 その他、ランチョン・セミナーやイブニング・セミナーといった共催セミナーでも新しい話題を提供していただく予定です。

 「免疫」をキーワードに、テーマを絞って血液疾患に関する議論を200人規模で集中的に行うこの学術集会は、大変貴重で有意義な機会になるものと確信しております。現在、この「研究会」を「学会」に発展させる準備も進められているようですので、今回の学術集会はその意味でも是非とも成功させたいと考えております。

 9月は学会シーズンの始まりで大変御多忙とは存じますが、できるだけ多くの皆様にSIHDS 2015 in TOKYO に御参加いただき、実り多い学術集会になることを願っております。

 

第7回血液疾患免疫療法研究会学術集会
会長 小澤 敬也
(東京大学医科学研究所 病院長、
遺伝子・細胞治療センター(CGCT)センター長、
先端医療研究センター 遺伝子治療開発分野教授)