[A-8-1] 二種類の非線形適応フィルタに関する統計力学的解析
キーワード:適応信号処理、統計力学的解析、非線形適応フィルタ、平均二乗誤差、最小二乗解
適応信号処理は広い分野で使われているが,多くの現実の適応システムではその内部に無視できない本質的な非線形性が存在する.本稿では適応フィルタの出力が非線形性を有するようなシステムのふるまいについて統計力学的手法を用いた解析を行う.非線形性としては飽和型と不感帯型の二種類を検討する.二個の巨視的変数を導入し,その連立微分方程式を導出することでMSEのふるまいを得る.得られた結果から計算機実験と理論はよく一致していた.飽和型の場合には臨界値が存在し,その付近では定常 MSEは最小二乗解と大きな差があった.
講演論文集PDFを閲覧したい場合はパスワードを入力してください。
パスワードは、講演参加申込者、聴講参加申込者にメールで御連絡しております。