2023年電子情報通信学会ソサイエティ大会

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[B-1A] アンテナ・伝播A

2023年9月13日(水) 09:00 〜 11:45 全学教育棟 本館 中棟 3階C35講義室

座長:藤元美俊(福井大),今井哲朗(東京電機大)

<15〜24>
アンテナ・伝播研専

[B-1-24] IRSのための伝搬損失推定手法に関する一検討

青木宏樹, 大戸琢也, 伊藤智史, 林高弘 (KDDI総合研究所)

キーワード:IRS、ミリ波、物理光学近似、レーダー方程式

5Gミリ波帯は電波の直進性が高く,基地局から見通し外に不感地帯が発生する課題がある.これに対して、入射する電波を任意の方向に反射可能な反射板IRS(Intelligent Reflecting Surface)が注目されている.従来,IRSを介した伝搬路の伝搬損失は,物理光学近似(PO),レーダー方程式,自由空間伝搬損(FSPL)により推定される.文献[1]によると,POでは,IRSを構成する反射素子単位の反射波を合成することでパスロスを計算することができるが,IRSの素子数が多いほど計算量が大きくなる.計算量の小さい計算手法として,レーダー方程式と自由空間伝搬損があるが,レーダー方程式は,送受信点がIRSの遠方界条件を満たす場合でのみ適用可能であり,FSPLは反射板サイズが第一フレネルゾーンより十分大きいとき適用可能であり,これらの条件に当てはまらない場合には適用できない.そこで本稿では,当該条件を満たさない場合に,簡易に計算可能な伝搬損失の計算手法を提案する.シミュレーション評価により,当該条件を満たさない場合に,レーダー方程式およびFSPLと比較して提案方式がPOに近い結果となることを示す.

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