[B-1-30] Detection of anomalous radio wave precursors immediately before the Noto Peninsula earthquake
Keywords:電波観測、地震前兆
地震に伴うVHF帯ラジオ波の異常伝搬現象が報告されている。これは地殻活動によって地表面に出現する応力誘起電荷と電磁波との相互作用すなわち地表面プラズマ波によって電磁波が強く回折されるためであると考えられる。今回、2023年5月5日能登半島においてM6.5(気象庁M)の地震が発生し、その約3時間前に地震前兆現象の可能性が高い電磁波強度の明瞭な変化を観測した。このような地震直前の電磁波現象は信号が弱く観測が一般に困難であるとされてきたが、これまでの観測結果から、放送局と観測地点が見通し内と見通し外の電波伝搬の境界付近である場合に観測され、電波伝搬経路上に断層帯が存在しそこから電荷が誘起されることによる可能性が高く、このような条件を満たす観測地点を選定することにより安定して地震前兆現象が観測できることを示す。
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