[B-1-4] レイトレーシング法の光線出射分布に関する検討
キーワード:Ray Tracing
電波伝搬解析に活用されているレイトレーシングはFDTDなどの計算手法に比べて計算コストが少ないものの,伝搬経路の増加が見込まれる建物が多く密集している環境では,計算コストが大きくなる.従来のレイトレーシングは光線の初期の出射方向分布は一様であり,受信電力への寄与に基づき適応的に分布を更新していた.またBVH(Bounding Volume Hierarchy)を活用し面やエッジ,受信点との衝突判定を効率化していた.筆者らは,①不必要な方向への光線の出射を制限する,②受信点で構成したBVHの最下層BB(Bounding Box)との衝突判定結果を分布の更新に利用することで,市街地環境における経路探索のさらなる効率化を目指している.本稿では従来手法と提案手法の伝搬解析結果について報告する.
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