[B-1-71] 複円環アレーアンテナの励振分布による放射特性の変化と円形開口アンテナとの比較
この講演は本会「学術奨励賞受賞候補者」の資格対象です。
キーワード：円環アレーアンテナ、開口面アンテナ、電力半値幅、素子励振分布、2乗分布、一様分布
開口面アンテナは，人工衛星と地上の送受信アンテナのような長距離通信を必要とする場面で用いられる．そのビーム方向は，衛星自身の揺れの影響を受ける．そのため，円周方向の利得が一様な円形ビームが望ましい．複円環アレーアンテナは，円形ビームを形成できる．また，素子ごとの励振強度を変えることで，テーパをかけられる．今回は円環アレーアンテナの励振分布を円形開口アンテナの照度分布から決めて，放射特性を計算し，円形開口アンテナの放射特性と比較する．検討の結果，アレーの直径を大きくすることで円開口アンテナに近い放射特性を得られることが分かった．また一様分布と2乗分布の場合で，円環アレーアンテナと円開口アンテナの電力半値幅の差に，違いが出ることを明らかにした．
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