[B-10-16] Accuracy of Error Probability Using Approximate Gram Matrix for ASK Coherent States
この講演は本会「学術奨励賞受賞候補者」の資格対象です。
Keywords:量子通信、量子暗号、グラム行列、誤り率、ASKコヒーレント状態信号
量子暗号の安全性保証のためには攻撃者の誤り率などの能力をできるだけ正確に見積もることが重要である.超高速量子暗号として期待されるY-00は,用いる信号数が多いほど安全とされ,近年は40億を超える信号数でも実験が行われている.しかし,信号数40億の信号の誤り率を求めるには40億次の行列の固有値計算を実行する必要があり,極めて困難である.本研究では,誤り率計算に用いられるグラム行列について,ASKコヒーレント状態信号を考える際は主対角成分から離れるほど行列成分の値が小さくなる性質に注目する.そして,その小さな成分を0に近似した場合に得られる誤り率近似値を評価することで,誤り率の近似精度を考察する.
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