[B-15] センサネットワークとモバイルインテリジェンス

[B-15-40] IQ インバランスと電力増幅器の非線形歪みを用いたOFDM信号における端末識別精度の実験的評価

^○松岡翔平¹, 水町航汰¹, 小松和暉¹, 宮路祐一², 上原秀幸¹ (1.豊橋技科大, 2.愛知工業大)

キーワード：RF回路の不完全性、IQインバランス、電力増幅器の非線形歪み、OFDM信号

無線通信端末の物理的な個体差である高周波（Radio Frequency: RF）回路の不完全性を用いた端末識別が注目
されている．RF回路の不完全性とはRF回路内の素子や素子をつなぐ配線の経路長の個体差によって生じる信号の歪みのことを指す．これらの歪みは製造段階において生じるものであり，同じ製品でも端末ごとに歪みが異なる．本稿ではOFDM信号を伝送する端末の識別手法を提案し，有効性を実験的に評価する.実機実験により測定したデータから特徴量を抽出し，ランダムフォレスト分類器を用いて伝搬環境，受信端末ごとに五分割交差検証により算出した．その結果，五分割交差検証における識別精度が97.47%以上を達成し，有効性を確認することができた.