[B-16-5] Ethernetにおける輻輳がIEEE 802.1ASの時刻同期に及ぼす影響の定量的評価
この講演は本会「学術奨励賞受賞候補者」の資格対象です。
キーワード:車載ネットワーク、IEEE 802.1TSN、IEEE 802.1AS、時刻同期
完全自動運転の実現のためには,距離画像や動画など様々なセンサから得られるデータフュージョンが必要となるため,自動車内のデバイス間の時刻同期が必要である.そこで,Ethernetベースの車載ネットワークにおいては,時間制限のあるデータを伝送するための国際規格のIEEE 802.1TSNの一つであるIEEE 802.1AS時刻同期プロトコルの採用が検討されている.IEEE 802.1AS は,マスタが提供する時刻にスレーブが同期を取る形態であるが,マスタとスレーブ間にはデータを伝送する際の遅延が生じるため,両者の遅延を計測しながら,これを基に時刻の補正が行われる.この時刻同期データを伝送する回線は専用のものが望ましいが,自動車内という資源が限られた状況においては,時刻同期データは同一の回線上での伝送となる.したがって,回線上で輻輳が生じると,マスタと スレーブとの間の遅延が変動し,時刻同期精度が劣化する.本研究では,IEEE 802.1AS による時刻同期において ネットワークの輻輳が時刻同期精度に及ぼす影響を実験により定量的に評価する.
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