[B-4] 環境電磁工学

[B-4-3] 多様な環境における眼部へのミリ波電磁界照射時のCEM43℃熱用量と角膜障害発生の関係

^○羽田亜紀¹, 上條敏生¹, 高村政代¹, 鈴木敬久¹, 小島正美², 田崎隆史², 佐々木洋², 池畑政輝³ (1.東京都立大, 2.金沢医大, 3.鉄道総研)

キーワード：ミリ波帯電磁界、電磁界ばく露、角膜障害、環境温度・湿度、CEM43℃

第5世代移動通信システム(5G)を含む先進的な無線通信システムの波及に伴って，ミリ波帯電磁界の人体への影響について安全性の確保に向けた検討を行うことが必要である．国際的なガイドラインでは電磁波吸収による熱効果を考慮に入れ日常的に接する電磁波レベルが安全な範囲に収まるように設定されている．しかし，角膜障害などの健康影響について高温・高湿度などの環境条件を考慮した研究がまだ進んでいないのが現状である．本研究では超高周波数帯電磁波の家兎角膜への生体影響を評価し，角膜の温度推移より障害を予測する指標CEM43℃を算出することを目的とする．併せて障害の湿度依存性についても考察する．