2023年電子情報通信学会ソサイエティ大会

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[B-5A] 無線通信システムA

2023年9月12日(火) 13:00 〜 17:00 全学教育棟 本館 南棟 2階S2Y講義室

座長:石原浩一(NTT),山本哲矢(パナソニックホールディングス),前原文明(早大)

<10〜23>
無線通信システム研専

[B-5-10] マルチパスフェージング環境を対象としたFBMCとOFDMの併用に関する一検討

井上雄揮, 齋藤周平, 菅沼碩文, 前原文明 (早大)

キーワード:FBMC (Filter Bank Multicarrier)、OFDM (Orthogonal Frequency-division Multiplexing)、マルチパスフェージング、シンボル間干渉、ガードインターバル、システム容量

FBMC(Filter Bank Multicarrier)は,マルチパスフェージング環境下において,シンボル間干渉(ISI)とサブキャリヤ間干渉(ICI)により伝送特性の劣化が生じるものの,ガードインターバル(GI)に起因したオーバーヘッドの影響を回避できる.一方,OFDMは,GIの挿入によりISIの影響を回避でき,良好な特性を保持できるものの,GIのオーバーヘッドによる伝送効率の劣化が生じる問題がある.本稿では,このようなFBMCとOFDMの特色を活かし,遅延スプレッドが変化しても良好な伝送効率を達成できるFBMCとOFDMの併用方式を提案する.具体的には,予め遅延スプレッドにより,FBMCとOFDMの伝送効率を理論的に算定するとともに,伝送効率が良好となる伝送方式を選択し,無線伝搬路の状況に関わらず高い伝送効率を保持することを目指すものである.更に,提案方式の有効性を確認すべく,FBMCまたはOFDMを単独で適用した場合を比較対象にとって,計算機シミュレーションにより評価する.

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