[B-5A] 無線通信システムA

[B-5-21] 上りリンク大規模マルチユーザMIMO 伝送における非繰り返し型MF-PIC によるマルチユーザ検出

^○土井隆暢¹, 白瀬大地¹, 村岡一志¹, 石井直人¹, 高橋拓海², 衣斐信介³ (1.NEC, 2.阪大, 3.同志社大)

キーワード：マルチユーザMIMO、マルチユーザ検出方式、MF-PIC、受信BF

Beyond 5G では，大規模マルチユーザMIMO (Multi-Input Multi-Output) による上りリンクの大容量化が期待される．基地局でのマルチユーザ検出 (MUD: Multi-User Detection) の一種である一般化近似メッセージ伝搬法などの整合フィルタ (MF: Matched Filter) に基づく繰り返し干渉除去は，検出精度が高い一方で，所望レイヤごとに受信信号に対して他レイヤの干渉除去を繰り返す必要があるため，MMSE (Minimum Mean Square Error) などの線形フィルタ検出と比べて演算量が多い．本稿では，RU (Radio Unit) で受信BF (Beamforming) を，DU (Distributed Unit) でMUDを行う基地局構成を想定し，チャネル行列の特異値分解の結果を，受信BFとMMSE出力による干渉レプリカ生成の両方に用いた低い演算量と高い検出精度を両立する非繰り返し型MF-PIC (Parallel Interference Cancelation) によるMUD 方式を提案し，計算機シミュレーションにより高い検出精度を持つことを示す．