[BI-1] EMC設計・対策に貢献するシミュレーション・評価技術

[BI-1-1] インピーダンスバランス法による昇圧コンバータのコモンモードノイズ低減効果

^○西本太樹¹, 山岡正拓¹, 山田徹¹, 松嶋徹², 和田修己³ (1.パナソニック インダストリー, 2.九工大, 3.名工大)

キーワード：昇圧コンバータ、インピーダンスバランス、EMC、コモンモードノイズ

SiCやGaNを用いた高速スイッチングデバイスの採用が進み、MHz帯のコモンモード（CM）ノイズの増加が深刻化しつつある。これに対し、回路の平衡化によりCMノイズを抑制するインピーダンス（Z）バランス法が検討されている。しかし、フルブリッジDC-DCコンバータ等の対称な回路を対象にした研究が主であった。本稿では、Zバランス法を非対称回路の昇圧コンバータに適用し、2MHz～30MHzの有効帯域において6.0dB～21.2dBのノイズ低減効果を確認した。