[BI-8-1] 高非線形赤外光ファイバによる広帯域コヒーレント光の発生
Keywords:スーパーコンティニューム、高非線形光ファイバ、微細構造光ファイバ、テルライトガラス、カルコゲナイドガラス
波長分散制御が困難であったテルライトやカルコゲナイド光ファイバの波長分散の平坦化および零化がASHMOF構造をとることにより可能であることを示し,広帯域高コヒーレント中赤外SC光の発生に成功した.テルライトASHMOFでは,波長幅1000 nmで+/- 0.5 ps/km/nm以内に波長分散変動が抑えられた.カルコゲナイドASHMOFでは,6から13.2 μmの波長域で波長分散変動が+/- 0.4 ps/km/nm以内に抑えられたれることを示した.その結果,テルライトASHMOFでは,2 μm励起により強度が3 dB降下時で1.9から2.85 μm亘る平坦な高コヒーレントSC光の発生に,カルコゲナイドASHMOFでは2.2から10 μmを越える高コヒーレントで広帯域なSC光の発生に成功した.以上のように高非線形をもつテルライトやカルコゲナイド光ファイバは広帯域中赤外高コヒーレントSC光発生に有効な媒体であることを実証した.
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