[BS-2] 自律運転ロボットの安定運用を支えるアンテナ伝搬技術

[BS-2-2] Denoising Spatial Loss Fields in Industrial Environments

^○西川由明¹, 松田崇弘² (1.NEC, 2.東京都立大)

Keywords:無線トモグラフィ、減衰マップ、鮮明化

産業現場では生産性能向上や熟練労働者の減少などにより，Industrial Internet of Things (IIoT)などによる生産性の向上が求められている.産業現場では，金属製品や機械など大きくて電波の反射率が高い遮蔽物が多い.さらに，これら遮蔽物の分布が製造過程において柔軟に変更され得る.そのため，変化しうる遮蔽物の分布に対して適応的な無線ネットワークの設計を検討することが重要となる．産業現場に配備されるIoT端末を用いて継続的に観測することで，遮蔽物の分布変化にも対応した減衰マップの取得が期待される.しかし，伝搬路における信号の反射や回折の影響により，推定された減衰マップは多くの場合不鮮明となる.本稿では，反射や回折の影響を受けにくいLine-Of-Sight(LOS)であるかどうかを示すLOS識別結果を用いて生成したデータと機械学習の手法を用いて鮮明な減衰マップを得る手法について紹介する.