[C-12-16] DLLの電圧制御遅延線における線形性と動作レンジの向上に関する考察
キーワード:DLL、電圧制御遅延線、動作レンジ拡大
LSIで使用されるDLL(Delay Locked Loop)のループ帯域を適切に設定するために電圧制御遅延線(VCDL)には線形性が求められる。また一般的にDLLには広い動作周波数レンジも求められる。本研究ではこれらについて考察を行った。VCDLの線形性を向上させるためにカレントミラー回路の2次側MOSトランジスタのソースに抵抗を挿入した。また、遅延量大の場合の線形性の劣化抑制のため当該カレントミラー回路に固定電流(FC)を追加した。さらに、動作レンジ拡大のため、遅延量に応じてFCの電流量を適宜設定できる機構を取り入れた。これらにより、VCDLの線形性をある程度保ちつつDLLの動作レンジを拡大できた。
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