[C-3/4-15] 波面整合法を用いたPLC型モード依存損失等化器の設計
この講演は本会「学術奨励賞受賞候補者」の資格対象です。
キーワード:光ファイバ通信、モード分割多重、平面光波回路、波面整合法
近年,光ファイバの伝送容量拡大のため,数モードファイバ(Few Mode Fiber: FMF)を用いたモード分割多重(Mode Division Multiplexing: MDM)伝送が多くの注目を集めている.MDM伝送では,伝送中に発生するモード間結合を受信側で復元するためにMIMO (Multiple-Input Multiple-Output) 信号処理が用いられる.しかし,複数のモードを同時に伝搬させるMDM伝送では,ファイバ内の各モードの伝搬損失が低次モードほど小さく,高次モードほど大きくなるため,受信部分においてモード依存損失(Mode Dependent Loss: MDL)が生じる.このMDLが大きい場合,受信部分でのMIMO処理における信号復元が困難になる.そこで,リンク全体でのMDLを小さくするため,我々は低次モードにのみ任意の損失を加えるMDL等化器を提案した.しかし,これまで提案したMDL等化器では,配置したLP01モード3dBカプラで生じる波長依存性が,MDL等価器の動作に波長依存性を生じさせていた.そこで本報告では,3dBカプラを最適化手法の1つである波面整合(Wavefront Matching)法により設計し,改めて平面光波回路(Planar Lightwave Circuit: PLC)型MDL等化器の性能検証,また従来構造との比較を行った.
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