第24回画像センシングシンポジウム

企画セッション「画像センシング技術の最先端」

6/13(水)11:20〜12:05 (メインホール)

国際的な研究フィールドでアクティブに活躍されている若手トップ研究者をお招きし、世界最先端の技術研究動向をまとめて一挙に解説頂きます。今まさに世界中が注目している最新技術や押さえておくべき動向を日本語で知ることができるチャンスです。


センシングデバイスの多様化と空間モデリングの未来

櫻田 健 氏(産業技術総合研究所)

概要

自動運転車やドローンのようなカメラやレーザセンサを搭載した移動体の普及により、広域の空間データを比較的容易に取得できるようなりました。これらのセンサデータから空間をモデル化し、自動運転用の3次元地図作成やインフラ点検などを行う技術開発が進められています。一方で、その多様性に満ちた膨大な空間データは幾何学的分析のみがなされ、抽象的あるいは俯瞰的な情報の多くは未活用のままです。本講演では、空間モデルの自動更新やセンサ融合の最新技術を紹介し、大規模空間データのサマリ生成という観点から今後の展望を議論します。

略歴

2015年 東北大学大学院情報科学研究科 博士後期課程修了。日本学術振興会特別研究員(DC2)、カーネギーメロン大学客員研究員、東京工業大学博士研究員、名古屋大学助教を経て、2018年4月より産業技術総合研究所に勤務。コンピュータビジョン、特にカメラやレーザセンサを用いた空間モデリングに関する研究に従事。筆頭論文にCVPR、BMVCなど。ACCV2014 Best Application Paper Honorable Mention Award、MIRU2015フロンティア賞等を受賞。


Web、ファッション、コンピュータビジョン

山口 光太 氏(サイバーエージェント)

概要

深層学習を扱う環境が整備され、最先端の画像認識技術が誰にでも使えるようになってきたことで、新しいサービスが次々と生まれるようになってきました。この講演ではファッション分野におけるコンピュータビジョンのEコマースやソーシャルメディア応用の事例を紹介するとともに、講演者がこれまでに取り組んできたWebを対象とした画像認識研究や今後注目する画像認識技術について論じます。

略歴

サイバーエージェントAI Labリサーチサイエンティスト。現在はWeb広告のクリエイティブ分析生成研究に取り組む。2014年から2017年まで東北大学情報科学研究科助教。2014年Stony Brook大学にてコンピュータ科学PhD取得。2008年東京大学情報理工学系研究科修了、2006年東京大学工学部計数工学科卒業。