学会長挨拶
第32回東北作業療法学会開催にあたって
学会長
作業療法士
小山内 隆生
(弘前大学大学院保健学研究科)

第32回東北作業療法学会を、2022(令和4)年7月1日(金)~31日(日)に開催することとなりました。
今学会のテーマは「温故知新 ~Evolution of Occupational Therapy~」としました。1990年に第1回東北作業療法学会が盛岡で開催されました。当時の東北地方の作業療法士数は500名に足りない状況で、東北学会は作業療法士同士の絆を強める役割を果たしていました。それから30年が経過し、東北地方の作業療法士の総数は5000人を超えました。このように、約30年を経て私たち作業療法士を取り巻く状況は劇的な変化を遂げましたが、私たちの未来は不確定な要素が散見されます。例を挙げると、高齢化社会の進行、少子化の進行による作業療法学生の不足、医療技術の進歩による作業療法士の役割の変化などが考えられます。
そこで今回は、これまでの作業療法を振り返り、これからの作業療法に求められる役割を考える機会としたいと考え、「温故知新」というテーマとしました。
また、ここ2年間はCOVID-19感染予防の観点から、人との接触を避けることが求められ、学会はWEBにならざるを得ない状況にありました。そして、2021年11月には感染者数が減ってきましたが、海外の例にみられるように、再拡大の危険性が消えたわけではありません。そこで今回の学会形式は、31回東北作業療法学会と同様、WEBによるオンデマンドで開催することとなりました。皆様の参加をお待ちしております。