The 21st Annual Conference of the Virtual Reality Society of Japan

Exhibitors' information

[T-11] 〇樋口 大貴1、青山 一真1, 2、北尾 太嗣1、前田 太郎1, 3、古川 正紘1, 3、安藤 英由樹1, 3
1.大阪大学 大学院情報科学研究科, 2.日本学術振興会 特別研究員(PD), 3.国立研究開発法人 情報通信研究機構 脳情報通信融合研究センター(CiNet)

網膜電気刺激における電流印加位置と眼内閃光の知覚位置の関係
人間拡張技術
網膜電気刺激(GRS)は侵襲性の低い経皮電気刺激により眼内閃光と呼ばれる視野全体への白色なフラッシュを惹起する手法である.この手法は軽量安価な電気刺激装置のみで視覚を提示可能であり,HMDと併用した視覚提示や現実の映像に視覚情報を重畳するARデバイスとしての活用が期待されている.従来のGRSで惹起される眼内閃光は視野全体への白色のフラッシュのみであったため,提示できる情報が大きく限定されていた.本稿ではGRSにおいて位置・方向などの情報の提示を可能とするために多電極な網膜電気刺激手法を提案し,その効果を実証した.