第21回日本バーチャルリアリティ学会大会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

VR心理学

[13B] VR心理:身体感覚

2016年9月14日(水) 13:45 〜 15:15 B室 (中会議室201B)

渡邊淳司(NTT)

14:30 〜 14:45

[13B-04] 身体所有感領域の内外における物体の運動イメージ変容の検証

○堀部 和也1、北尾 太嗣1、古川 正紘1,2、安藤 英由樹1,2、前田 太郎1,2 (1.大阪大学大学院情報科学研究科、2.独立行政法人 情報通信研究機構 脳情報通信融合研究センター(CiNet))

自己身体認識のひとつに身体所有感、すなわち、この手は私のものであるという感覚がある。先行研究において、身体所有感の生起は以下のメカニズムで起こることが示唆されている。人間は触覚刺激で自分の内部と外界を分ける。次に視覚・触覚・体性感覚の統合により空間を分ける面を構成する。この面(以下、自他境界面)は皮膚と一致し、視覚刺激と触覚刺激が同時に知覚される空間領域である。また、視覚刺激だけが知覚される空間領域は外界となり、どちらも知覚されない空間領域は自己の内部となる。この内部に対して人間は身体所有感を生起する。
事実として、自己と認識される閉曲面内部および自他境界面を通過する物体の運動を観測できない。このことは物体の運動イメージが、自己所有感を生起する領域とそれ以外の領域で異なる可能性があることを意味する。今回、自他境界面内外で等速直線運動する物体に対して異なる知覚がなされることを発見した。

抄録パスワード認証
抄録の閲覧にはパスワードが必要です。パスワードを入力して認証してください。
パスワードは9/12のメールをご参照ください。

パスワード