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[2A2-04] 能動的視聴と受動的視聴が映像酔いと臨場感に与える影響の差異
バーチャルリアリティの普及には,映像酔いに代表される生体影響を軽減しつつ臨場感を向上させるための具体的方法について検討することが望まれる.映像酔いの原因としては,視覚と前庭感覚の矛盾が映像酔いを引き起こすという感覚不一致説が唱えられている.そこで本研究では,このような感覚不一致状態が緩和できるような,映像の動きに合わせて能動的に頭部を動かす能動的視聴と,頭部を常に固定した状態で同じ映像を視聴する受動的視聴とを,映像酔いと臨場感について比較した.SSQに基づいた主観的評価の結果,受動的視聴に比較し,能動的視聴の方が映像酔いが少なく,臨場感が向上した.また,重心動揺量を測定した結果でも能動的視聴時のふらつきが少なかった.これらから映像酔いの低減と臨場感の向上にはやはり能動的視聴が有効であることが明らかとなった.
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