woncaaprjpca2019/The 10th Annual Conference of the Japan Primary Care Association

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インタレストグループ

The 10th Annual Conference of Japan Primary Care Association » インタレストグループ

[IG2] SDHの一歩先を見据えて -Structural competencyに基づいた臨床現場でのケアを探る-

Fri. May 17, 2019 8:30 AM - 10:00 AM Room 13 (5F Room 509)

座長: 宮地 純一郎 (浅井東診療所/関西家庭医療学センター/北海道家庭医療学センター)、松井 善典 (関西家庭医療学センター 浅井東診療所)

【開催の目的】 古くはBPSモデルに始まり、近年は健康格差・健康の社会的決定因子に対する研究の進展と知見の周知により、医師として社会的背景・構造を捉えることの重要性が認識されつつありますが、こうした概念や知見を日常診療と結びつけるのは難しいと感じておられる方が多いのではないでしょうか?
Structural competency (Metzl & Hansen. 2014)は、臨床医がそのような社会構造と健康の関連についての考え方や知見を臨床現場・学術・政策に生かすために必要な資質をまとめたものとして2014年に提唱された概念です。
本ワークショップでは、その”Structural competency”の中で示されている5つの領域を足場に、日常診療の中でいかにこのような社会的・構造的な視点を取り入れることが可能なのかを考え、家庭医・総合診療医が日常診療の中でどのように臨床問題や自らの実践の背景にある社会的構造に気づくことができるか、気づいた社会的構造に対してどのように対処あるいは臨床実践を調整できるのかについて探索することを目指します。
【概要】 家庭医・ソーシャルワーカー・医療人類学者といった多彩な領域・職種の講師が関わることで、実践と学術の両面からテーマに迫ることを予定しています。はじめに、Structural competencyの概念やその成り立ち、提唱者が示している5つの要素について導入を行います。次に、その要素の中から特に臨床実践と関連性が深いものをピックアップして、実際の事例の中でどのように我々の思考や実践に影響があるかについて例示しつつ、参加者との対話を展開します。その後は、より双方向的に参加者と講師の共同作業で、Structural competencyの目線を生かすことで臨床家として、個別の事例から地域活動・学術・政策レベルまでどのような実践が可能になるかについて探索的にディスカッションを進める予定です。
参考文献
Metzl, J. M., & Hansen, H. (2014). Structural competency: Theorizing a new medical engagement with stigma and inequality. Social Science & Medicine, 103, 126-133.

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